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愚人正機

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[8.31更新]G氏賞情報(G氏賞応募作品等)

G氏賞 


応募者の方へ1 みなさん、応募していただき、ありがとうございました。応募作のタイトルや句の文字が間違っていた場合は、すいませんがメールフォームを通してその旨お伝えください。


※応募者の方へ2 選者あてのメッセージは、ありがたいことを書いてくださった方が多く、また、選考でネタにするつもりだったので心苦しいのですが、基本的に公開しないことにします。しかし句評については、せっかくなので選考のなかで紹介してゆきたいと思っています。他の人に読まれたくないという方は連絡ください。(すでに連絡をくださった方は大丈夫です)


・選考が終わるまで、応募作全15作品を名前を伏せて公開します。このなかから一作品を選び、第一回G氏賞の受賞作とします。


・受賞者にはアマゾンギフトカード4000円分と、記念品のペーパーウエイト(句と名前入りのものを予定)を贈呈します。

【8月31日更新】

G結果告知

 

1、

『流刑池』

果汁百八パーセント泡水着

眼鏡に体液つゆあけのプラタナス

鴨駅から鶯駅へ牛馬洗う

夾竹桃淋病向きの牝犬は

根茎はじゅくじゅくに咲く蝉時雨

さるすべりノンガスタイプ焼肉吐く

護送車はのうぜんかずら首ちょんぱ

 

2、

HIGH-QUALITY PROFESSIONAL SYSTEM

吐き出して笑ふ夏休み初日

炎帝の黙つて部活してをりぬ

包帯を巻き合ふプール帰りかな

蚊遣火の窓なほ割れぬ守衛室

灰皿に飴のかけらや夜の秋

転勤のビールは瓶であらざりき

吸ひ殻の唾焦げてゆく熱帯夜

 

3、

『夏の』

もの受け取るとき夏の指触れ合う

覇王樹に花を咲かせる女かな

蝉しぐれの上を基地の輸送機が

草の血を散らし一心に刈りにけり

冷房の温度おまえと言い合いし

真空に掛けてありけり葦簾

向日葵の顔はぎっしりしていたる

 

4、

『回収』

目貼りして過激派の髪解かれる

関係者各位列席池普請

返信のなくて四温の初期不良

涅槃図に犠牲フライの放たれる

穴を出てまずは便座を上げる蛇

花守に回収されるスマートフォン

君が代がBGMの草いきれ

 

5、

『母に聞く』

かちわりや嚢の余りを舐めさせる
尿の色を問われてビールと答ふ
母に聞く戦後の蚋の記憶かな
余命半年の変態髪洗ふ
股ぐらはチーズの匂ふ小暑かな
ちんちんを見失ひたる大暑かな
語り部の孫の世代や原爆忌

6、

『七月の構成』

子殺しの罪を担ひて旅始め

靴跡や分娩室に蝿生まる

ほほえみの老爺は海霧に消えゆけり

青き眼の罪を黄色き神父聴く

予言の日書割の秋空が空が

死児のこゑして梟の顔廻り

落椿ここから先は地図になき

 

7、

『蝶と化す』

鉄柵を滅するごとく葛咲けよ

梟の鳴いて従僕の悦び

脊椎は鎧の起こり冬薔薇

もう他のものにはなれず蝶と化す

ゆまりする夢の愉楽を暑気中り

金魚死にこころのままに食べたこと

君はゐるどこにでもゐる秋の蝶

 

8、

『第二幸福論』

うすぐらく糖衣をほどく舌すずし

葉柳のこみち喧嘩はたけなはに

祭壇は神亡きまゝに夏至を終へ

蠍座に祖国は遠し畑を去ぬ

飼ふやうに人魚を描きて秋津をころす

電飾の絡まる椅子に至上の鬼灯

風絶えて九月君は流行りのひと

 

9、

『グノーシスの再生』

のちほどや雌狼は短い夜

アルザスにつがいとなれぬ重力かな

畳に座す王のミキサーに示される毀損

非幾何であればレスボスの*(アヌス)にさきだつ軍服

現世ロゴスの閏に進化論の侍女を待つ

コロンの半抽象に李白はゐる 有罪の転倒

Albatrossの影に女は油絵である

 

10、

『思念体』

ししむらの声を曳きゆく夕つつじ

この未知はしんに幼し円座にい

先人や子宮のごとく梨ひとつ

おおどかにいまわの雁へかたむけり

かわほりやヒトに刹那のよすがあり

狼がシェアされてゆきしんのやみ

水生の焔こぼれるボリウムよ

 

11、

『ルール』

もどかしき君の右折や雲の峰

親友の旦那と茅の輪くぐりけり

黒南風を奥目ばかりが疾走す

の腹百年たてば寝返るか  

ルール上問題のない水着かな

実家発つ百足虫らしきを見たと告げ

かなかなやユニホーム返せずにいる

 

12、

『朝三暮四』

俳人の勝手や飛ばぬ秋の蝶

生き様は後で読むなり金魚売

金輪際魂と成らずや黒揚羽

まんじりともせずや春は塗潰す

てふのはね捥いでrealぞ死に給へ  

こがらしの後追ふ者の易かりし

暗黙知たれがころしたふゆのてふ

 

13、

『逢へなければ』 

星涼し四つに折りてラヴレター

夕立へあかるく歌ふ喉仏

くちびるを離せば花椎の匂ひ

汗の香の膝に頭をあづけけり 

泣いてゐて蛍のやうな君だつた

梅雨明の陽よ撫でかへす手の甲に

くちなはや君と逢へなければ狂ふ

 

14、

『テーブルに水滴』

アウェイ感ある飲み会やいぐさの香

とりあえずビール以外を頼めない

取り分けるサラダやひとつずつトマト

烏賊刺や知らない人の噂とか

クーラーの強すぎる席竜田揚

討論に加われぬまま食む胡瓜

個室てふ簾で仕切られただけの

 

15、

海水にふれる

春の暮窓に陰毛だつたもの

「顔」といふ渾名の男ビヤホール

捕虫網去年の羽と足残り

完璧なじゃがいもを買ふ都庁前

あの女と性器は違ふ雪だるま

海水にふれる前科のある俺と

冬草よ軍艦島の花街の



追記:15番の作品を追加し、11、12番の句について訂正しました。(8月1日)


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Comments - 1

菅原慎矢  

おお、これは面白い。一筋縄ではいかない曲者ぞろい。

2018/08/01 (Wed) 19:23 | EDIT | REPLY |   

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