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愚人正機

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書 1/1

文月悠光『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)

文月悠光のエッセイ集、『臆病な詩人、街へ出る。』を読んだ。(以下、太字はこの本からの引用部分)   (書いていく前に、言っておきたいが、私はこの人の詩集を読んだことがない。だから詩は数えるほどしか読んでいない―そういえば最近、美術手帖の『言葉の力。』に掲載されていたものを読んだな。詩も良かったが、いぬのせなか座による解説も良かった―。彼女の作品が好きだからこの本を買ったわけではなく、ウェブメ...

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大岡昇平『俘虜記』(新潮文庫)

これまで所属してきたいくつかの組織、といっても、所詮は若者の集団だが、その内部で巻き起こる様々な腐敗、憎しみや悲しみの連鎖、上位者の横暴、くだらない幼稚なプライドのぶつかり合い、そういうものに対して冷笑的な態度をとってきた軍隊内部の人間関係を描いたものほど楽しく読めるものはない。大西巨人の『神聖喜劇』や野間宏の『真空地帯』、なかでも五味川純平の『人間の條件』にでてくる軍隊の腐れっぷりは愉快だった。...

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